iPhone Air——。Appleが「薄さ」という一点に“全振り”した、究極とも言えるiPhoneの登場だ。
今回は、Apple Storeで実機に触れてきた「最速の感想」を、率直にお届けしようと思う。
何を隠そう、私自身、今回のiPhone Airを「メチャクチャ高く」評価している。なぜって?ここ数年のスマホ、性能はスゴイけど、正直「ワクワク」する面白みが足りなかった。そう思わないか? そこで触ってきたiPhone Airの「ヤバさ」を、ここでぶちまけさせてもらう。もう長期レビューは世にあふれている。だから今回は、小難しい機能の話より、「デザインと使い心地」っていう“感性”の部分を、トコトン語っていきたい。
【最速結論】で、iPhone Airは“買い”なの? どんな人向け?
ウダウダ言うのはナシだ。最初に結論から行こう。
iPhone Airは、「万人ウケは狙わない。でも、刺さる人には“ブッ刺さる”」——そんな狂気じみた端末だ。Proの“全部入り”から機能(超広角とか)をあえて削ぎ落とし、そのリソース全てを「薄さ」に全振りした。だから、あなたが「絶対欲しい」機能が、Airには無いかもしれない。
じゃあ誰向けか? 「薄くて軽いは正義。でも、性能(サクサク感)は絶対に妥協したくない」——この3つを求める人だ。これこそが、コスパのiPhone 17(無印)とも、全部入りのProとも違う、「Airを選ぶ」強烈な理由になる。
iPhone Airの真骨頂:異次元の「薄さ」と「軽さ」に震えろ
iPhone Airを語る上で絶対に切り離せないのが、この軽さ・薄さだ。
重量165g、厚み5.64mm。数字だけ見てもピンと来ない? 冗談じゃない、これは触れる「異次元」だ。6.5インチという絶妙なサイズ感もあって、俺の手でギリ片手操作がいけたのもデカい。
 
    見てくれ、このとてつもない薄さ。カメラが“出っ張っている”のにはワケがある。その部分にメイン基盤を詰め込み、それ以外を“限界ギリギリ”までバッテリーで埋め尽くすためだ。そして、こんなに薄いのに強度を保てるのは、チタンフレーム様のおかげだ。コイツが耐久性と高級感を両立させている。俺はiPhone 16 Pro(マット)ユーザーだが、Airは真逆の「光沢ポリッシュ仕上げ」。正直、指紋が目立つからマット派なんだが…認めざるを得ない、この“テカテカ”のほうが「高級感」は圧倒的に上だ。
今回のiPhone Airは薄さが売り。そこで、伝説の薄型デバイス「iPod touch 7th」先生とガチで比較してみることにした。
 
    写真じゃ100%伝わらないのが悔しいが、実際に触ってみると、iPhone Airの方が薄く感じた。仕様上もAirが5.64mm、iPod touch 7thが6.1mm。数値では0.5mmにも満たない差…いや、マジで「触ればわかる」。数値以上の“エグい”差があった。(余談だが6.1mmはiPad Air M3とほぼ同じ厚みだ) Appleの「薄さ」に対する常軌を逸した執念が、ヒシヒシと伝わってくる。
賛否両論?上等だ。「単眼カメラ」の美学と、淡すぎるカラー達
まずはカラーから見ていこう。ラインナップはこれだ。
 
        ぶっちゃけ、スペースブラック以外、単体で見たら全部「白」に見える。それくらい色が薄い。(※白は200色あんねん!)
さて、本題の背面デザインの話をしよう。そう、iPhone Airは……まさかの「単眼」!原点回帰にもホドがある。
俺たちの“シンプル”の象徴、iPhone 16eとiPod touch先生の背中を見てみよう。
 
             
            そしてiPhone Airだ。
 
        確かに、Airのカメラは出っ張ってる。だが、この懐かしい「遺伝子」を感じるデザイン、グッとこないか? 俺は、この「スッキリ割り切った感」を、声を大にして評価したい。iPhone SEのように、シンプルで洗練されているじゃないか。
【考察】なぜ「17 Air」じゃない? Airが生まれた“ヤバい”理由
巷で「なんで“17”って付かないの?」って噂されてる。「後継機ナシの単発モデルだ」「いや、全く新しいカテゴリだ」とか。将来の「iPhone Fold」の実験機なんて説まである。
俺が推したいのは、「iPhone Airは、全く新しい“独立カテゴリ”である」という説だ。Foldが「Pro」ラインなら、Airは「無印」の新たな派生として、後継機もある程度は見込まれている…と考察している。まぁ、「売れてないから減産」なんてネガティブな記事も出てるから、このロマンが続くかどうかは…Appleのみぞ知る、だ。
【まとめ】機能じゃない、「ロマン」に全振りした危険な一台
iPhone Airは、「機能」より「体験」——つまり“エモさ”を重視する人のための、超ユニークなデバイスだ。Proの「全部入り」という安心感。無印の「コスパ」。Airはその真逆を行く。
ポケットに入れたのを忘れる軽さ。持ってるだけでニヤけるデザイン。その代償が、超広角と望遠だ。これぞ、かつてのiPod touchや初代MacBook Airが持ってた「割り切りの美学」だ。
もしあなたが「スマホで作品撮りたい」なら、黙ってProを買え。だが、「スマホはもっとシンプルで美しい“板”であるべきだ」と願うなら。このiPhone Airは、あなたの感性に突き刺さる、唯一の答えだ。頼むから、一度Apple Storeでその「ヤバい薄さ」に触れて、震えてほしい。

